14.卵管通過性障害
不妊症
卵管が詰まって、受精することができない「卵管障害」は、不妊の原因としてかなり多いといわれています。
クラミジアなどの感染症から卵管が炎症を起こしたり、子宮内膜症によって、卵管が癒着で詰まるケースがほとんどですが、中には先天的に卵管が細い「卵管形態異常」もあります。
中医学では、卵管が詰まる原因を、主に湿熱、気滞、お血などに分けて考えています。
例えば、子宮内膜症による卵管のつまりは、気滞とお血が問題となることが多いので、気や血を巡らせる理気活血の漢方薬を使って対処していきます。
詰まりの程度にもよりますが、理気活血によって、改善することも十分にあります。
ただ、完全に卵管が詰まっている「卵管閉塞」と診断された場合は、やはり手術が必要になりますし、場合によっては体外受精を選択した方がいいケースもあります。
この場合も、体質に応じた周期療法を併用することで、より妊娠しやすい状態に導いていくことが可能です。
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