妙泉堂薬局

  • 要予約
  • ご来店の際はご予約をお願いします。

058-274-6063

営業時間 午前9時~午後7時
定休日 月曜、火曜、第1・3日曜

お問合せはこちら

こむらがえり

こむらがえり

痛みの漢方薬

スポーツなどで走っている時や泳いでいる時に急に足がつって動けなくなった。
夜中、寝ていたら急に足が痛くなって起きたらこむら返りを起こしていた。
そんな経験はありませんか?

年齢を重ねれば重ねるほど、急なこむら返りを起こしてしまいます。
しかもそれが一回で終わることなく、気付いたら何度も繰り返してしまっている気がします。
こむら返りとはふくらはぎに起こる筋肉の痙攣のことを総じて言います。
特に腓腹筋という筋肉に多く現れ、筋肉が緊張して硬直した状態が続き強い痛みを感じ、治るまではその足で立てないほどです。

こむら返りの原因が病気という場合も存在しています。
病気が原因のこむら返りについて説明していきましょう。

糖尿病の患者の4割近くの方がこむら返りの症状を起こしていることから、糖尿病の症状としても有名になりました。
他にも肝硬変を代表とする肝臓の病気や、腎不全などの内臓の病気の症状としてや、動脈硬化や神経系障害、顎にある甲状腺の機能の低下などでも現れることが分かっています。

また病気ではありませんが、妊娠中の方、特に妊娠後期の妊婦さんに起こりやすいことも挙げられます。
これは、お腹が大きくなるにつれて血管が圧迫されて血行が悪くなったり、急激な体重増加や出っ張ったお腹の負担で足の筋肉を使うことからと言われています。
他にも電解質であるカルシウムやナトリウムといった栄養素が不足しがちなことも原因とされています。

さて、次に「危険なこむら返りとは?」ですが、それは『閉塞性動脈硬化症』という病気によって起こる「こむら返り」です。
『閉塞性動脈硬化症』は現在700万人の患者がいるそうで、脳卒中や心筋梗塞にも繋がる怖い病気なので、この病気のこむら返りは命に関わる場合があるということなのです。
原因不明のこむら返りが起こった場合、特に繰り返すような場合は念のために医療機関で診断してもらうようにしましょう。
何かしらの病気のサインとして起こっている可能性もあります。

こむら返りに効果がある漢方薬について説明していきます。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方薬は非常に効果があり、即効性にも優れています。
芍薬と甘草の2つの生薬を組み合わせた漢方で、足の痙攣が静まり筋肉の弛緩作用があることが解明されています。
芍薬は血の巡りを良くする作用があり、生理痛などにも利用されている生薬です。
甘草は鎮痛効果があり、しびれや痙攣に作用します。
この二つが合わさって、こむら返りに対応できるということです。
また、閉塞性動脈硬化症のような血流障害(瘀血)が原因の場合は、冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)が繰り返す症状の再発予防薬としても有効です。
食養生としては、足がつらない為に必要な栄養はビタミンとミネラルです。

赤、黒、白、黄の食材
緑のホウレンソウ・キャベツ、
赤の魚・肉、
黒のワカメ・昆布、
白の大根・豆腐、
黄のミカン・バナナ。

ページの先頭へ