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老化とアンチエイジング

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老化とアンチエイジング

人間のカラダを構成する細胞は、周期的に入れ代わっています。古い細胞から新しい細胞に生まれ変わることを「新陳代謝」といいます。この生まれ変わるサイクルが、若ければ若いほど早く、年齢を重ねるごとに遅くなります。同じケガでも、子どもは早く治り、大人は中々治らないのは、新陳代謝のサイクルが違うためです。新陳代謝のサイクルが遅くなると、古い細胞が増えてきます。
新陳代謝が悪くなるのは、肉体の老化現象の一つです。この体の老化の進みを遅くしたり、老化を止めることを「アンチエイジング」といいます。
アンチエイジングに取り組むことで、新陳代謝が促進され、ダイエットの効果が上がることはもちろん、肌が美しくなり、免疫力もついてきます。老化にはさまざまな原因がありますが、代表的な「酸化」「糖化」「ホルモン不足」の対策についてご説明します。

①「抗酸化」活性酸素の発生を抑える
体の中に活性酸素が増えると、細胞が酸化します。活性酸素は、体内に入った有害物質から細胞を守る働きをするのですが、過剰に発生すると細胞を傷つけ、老化の原因となるのです。活性酸素発生の原因を避けて、野菜やサプリメントで活性酸素を取り除きましょう。
<活性酸素発生の原因>
・タバコの煙 ・紫外線 ・激しいスポーツ ・ストレス ・自動車の排気ガス ・電磁波
<活性酸素を取り除く物質>
・コエンザイムQ10 ・ベータカロチン ・ビタミンA ・ビタミンC ・ビタミンE ・ポリフェノール ・カテキン ・サポニン ・いちょう葉エキス ・笹の葉エキス

②「抗糖化」果糖を控えて有酸素運動
血液中や細胞中のタンパク質に糖分がつくと、糖化蛋白となります。糖化蛋白になるとタンパク質の生理的な機能が落ちるため、コラーゲン繊維などの老化がはじまります。砂糖や炭酸飲料水など「果糖」が多いものは、カロリーオーバーになるのはもちろん、糖化の大きな原因となるため、過剰に摂るのは控えましょう。
また、糖化を防ぐのに有効な対策として「有酸素運動」があります。有酸素運動を行うことで、筋肉が糖をエネルギーとして活用し、細胞の新陳代謝を促進します。空腹時を避け、ウォーキングなど毎日続けられる有酸素運動を生活に取り入れましょう。
<糖化を抑える自然薬>
・いちょう葉エキス ・笹の葉エキス ・松葉エキス

③「成長ホルモン」有酸素運動とストレス解消
成長ホルモン(HGH)は、カラダの成長を促すホルモンで、脳下垂体で生成されます。成長ホルモンには脂肪分解、内臓脂肪の減少、コレステロール値の最適化作用があり、アンチエイジングには欠かせないホルモンです。
老化が進むにつれ、成長ホルモンの分泌量が低下します。成長ホルモンはタンパク質を合成する働きもあるので、成長ホルモンの分泌が低下すると、基礎代謝量が低下します。<成長ホルモンを増やすために>
・有酸素運動 ・加圧トレーニング ・ストレスの解消 ・十分な睡眠
<成長ホルモン様作用を持つ自然薬>
・鹿茸(ろくじょう) ・高麗人参(こうらいにんじん) ・山薬(さんやく)

アンチエイジングと漢方薬
東洋医学におけるアンチエイジングは「黄帝内経(こうていだいけい)」、「霊枢(れいすう)」といった中国最古の医学書にも記載があり、長い臨床経験を持っています。
これらの医学書には、次のように記されています。
「人間はおよそ100歳まで生きられるが、50歳頃には「五臓(ごぞう)」の「肝(かん)」が衰え始め、視力が低下してくる。60歳になると「心(しん)」が衰え始め、笑いが少なくなり、物事を悲観的に考えるようになる。70歳を過ぎると「脾(ひ)」が衰え始め、皮膚のシワが増えてくる。80歳になると「肺」が衰え始め、思考が低下してもの忘れがひどくなる。90歳になると、「腎(じん)」が衰え始め、全身の運気が低下する。100歳になると、すべてが虚となり抜け殻になる」
つまり、年齢を重ねるとともに、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きが衰えていき、最後に腎の機能が低下し、100歳の寿命を迎えると考えられていたのです。
東洋医学でのアンチエイジングは「腎」の機能を改善させることがポイントです。「腎」といっても腎臓ではなく、もっと広い「腎虚(じんきょ)」という概念です。さて「腎虚」に効く漢方薬としては鹿茸大補湯(ろくじょうたいほとう)が最も代表的です。足腰のだるさ、頻尿・排尿困難、老眼・白内障・視力の低下、耳鳴りや難聴、脱毛・白髪やシワ・皮膚のかゆみ、骨粗しょう症・歯や爪がもろくなる、健忘症、性機能の低下、食欲不振、便通異常など、少しでも体の老化を感じたら、早めに服用しておくことが肝要です。

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