2019年花粉飛散予報
季節の病気と漢方薬
花粉飛散開始は遅れますが、後半はヒノキが大量に飛散
今年も、まもなく花粉症の方にはつらい時期が来ようとしています、
第45回東海花粉症研究会にて、2019年のスギ・ヒノキ花粉の飛散は、昨年夏が記録的に高温・少雨であったこと、年末のフィールド調査では多くの地域|においてスギ雄花が豊作であったことから、スギ花粉では「平年よりやや多い~平年より多い」との予測でありました。ヒノキ花粉も花芽の形成は良好との調査結果から、3,4月の天候か良ければ、過去最大の飛散になるとの予測が出されています。
花粉飛散開始の時期は、昨年11月の気温が高かったため、今年は例年よりもスギ花粉の飛散開始か遅くなりそうです。2月の初めから花粉飛散開始に向けての予防対策が大切になります、この傾向は、関東から九州の雪の降らない地域|にすべて当てはまるので、今シーズンは太平洋側においてスギ花粉の飛散開始が遅くなる見込みです。
花粉症の最大の予防は、先ず花粉を避けることです。日々の花粉情報を入手し、飛散の多い時期の不要な外出を控え、外出する時はマスクやメガネで花粉から鼻や目を守ることがポイントです。外から戻った時には服に付いた花粉を玄関外で払い、屋内に持ち込まないようにすることも大切です.
今年は、後半のヒノキ花粉が多いと予測されていることから、3月下旬から4月中旬にかけて、スギ花粉で痛めつけられた鼻粘膜にヒノキ花粉が追い打ちを掛けますので、例年よりひどい症状を訴える方が増えると推測されます。くしゃみや鼻水よりも、鼻づまりでお困りの方が、鼻も目も赤くされて相談に来られる可能性が高いと思われます。
花粉症の初期の鼻づまりならぱ、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)や麻黄附子細辛揚(まおうぶしさいしんとう)などか奏効しますが、後半のヒノキ花粉による鼻づまりは、鼻粘膜の炎症による肥厚も伴い、鼻水も帖性が高くなりますので.辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)や荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、鼻淵丸(びえんがん)のような鼻粘膜の炎症を抑えて腫れをとり、症状を緩和する処方がおすすめです、
このようなひどい症状にならない様.花粉飛散前(1月下旬から2月上旬)から玉屏風散(ぎょくへいふうさん)や黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)などで予防することもおすすめいたします。