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不整脈・動悸と漢方薬

不整脈・動悸と漢方薬

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不整脈・動悸と漢方治療

心臓は全身に血液を循環させるポンプの働きを担っています。規則正しく協調して血液を送り出すために、心臓は電気信号を利用して収縮を繰り返しています。この電気信号の生成や刺激伝導に異常をきたすことにより不整脈がおこります。不整脈は、生活に影響を及ぼし、重症の場合は生命に関わる場合もあります。
不整脈には、心拍が乱れる病態(期外収縮)、心拍が速くなる病態(頻拍性不整脈)と心拍が遅くなる病態(徐脈性不整脈)があります。また、心臓の刺激伝導の障害により協調した心収縮ができなくなり心臓機能が低下する病態(心不全)があります。
不整脈の治療法としては、大きく分けて、薬による内科的治療と外科的治療があります。不整脈の手術的治療は大きく2つの方法があります。ひとつは不整脈の原因となっている異常な興奮部位や伝導部位を、カテーテルで高周波通電し焼灼するアブレーション治療です。もうひとつは不整脈デバイス治療で、ペースメーカー治療が代表的なものです。
一般に不整脈の多くは加齢やストレス、睡眠不足、疲労などでおきるため、心臓に病気がある場合や一部の不整脈を除いては大きな心配はなく、漢方治療が奏効する事が多く見られます。
中医学では不整脈は心悸と呼ばれ、心の気血陰陽の不足がベースにあることが多く、瘀血(血流障害)や水飲(むくみや胃酸過多による胃もたれ)があるとさらに悪化すると考えています。治療としては心の気血陰陽の不足を補い、瘀血や水飲がある場合は除いていきます。
心の気血を補う人参養栄湯(にんじんようえいとう)、帰脾湯(きひとう)、心の気陰を補う麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)、炙甘草湯(しゃかんぞうとう)、心陰を補う天王補心丹(てんのうほしんたん)、心陽を補う桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などを体質によって使い分けると効果的です。ストレスが強い人は柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を併用します。不安感があり寝つきの悪い人は温胆湯(うんたんとう)、酸棗仁湯(さんそうにんとう)を併用します。 瘀血のある人は冠元顆粒(かんげんかりゅう)を、水飲のある人は苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を併用します。また上半身がのぼせやすく、目まいやふらつきを伴う人の不整脈には苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)が適応します。

なかなか良くならない不整脈・動悸も、体質と病状に合わせた漢方薬で本当に楽になります。不整脈・動悸でお悩みの方、しっかりとした体質チェックと選薬の出来る当店にご相談ください。

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