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繰り返す便秘と下痢

繰り返す便秘と下痢

その他の病気と漢方薬

便秘と下痢を繰り返す人がいます。便秘と下痢はまったく違う症状にも思えますが、両方とも腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)の異常が原因です。

便秘と下痢の繰り返しは過敏性腸症候群(IBS)と呼ばれる病気の可能性が高いでしょう。過敏性腸症候群は日本人の10%~20%にもおよぶ病気で、決して珍しくありません。過敏性腸症候群はストレスにより自律神経が乱れることが原因となることが多いようです。赤ちゃんも同じように便秘と下痢を繰り返すことがありますが、赤ちゃんの場合は消化器官が未発達の状態によるものなので過敏性腸症候群とは考えづらいでしょう。
改善には原因であるストレスを軽減することが一番です。ストレスが原因ともなると痙攣性便秘と良く似ていますが、過敏性腸症候群は最低でも3ヶ月以上は症状が続く場合を言います。

過敏性腸症候群はいつどこで便意がくるか分からないので、症状がひどくなると職場や学校で不安を感じ休みがちになってしまう人もいるようです。痙攣性便秘は同じようにストレスが原因ですが、一時的なもので特に薬や病院での診察も必要としない場合が多いでしょう。

長期的に便秘と下痢を繰り返す場合はこの過敏性腸症候群の確立が高くなりますが、一度病院で検査してもらう必要があります。直腸がんや大腸がんによる便秘や下痢の可能性もあるからです。過敏性腸症候群と大腸がんは症状が似ており、がんだと気づいた頃には症状がかなり進行している場合があるので早めに診察をしてもらうようにしましょう。
他に同じような症状では潰瘍性大腸炎の可能性もあります。潰瘍性大腸炎は近年発病者が増えている病気で具体的な原因がまだ解明されていません。潰瘍性大腸炎は代腸内に潰瘍やただれが発生し、便秘や下痢を引き起こす病気です。症状が悪化すると発熱や虹彩炎などをおこします。

便秘と下痢のどちらかが続く場合は体質が関係しており、特に珍しいことではないのですが両方を繰り返す場合は注意するようにしましょう。

漢方薬としてはいくつかのタイプがあります。

肝脾気滞証
腹痛(張って痛む、お腹を押さえたくない)を伴う下痢または便秘、あるいは下痢と便秘の繰り返し。便が細い、あるいはコロコロの兎糞状。腹部膨満感や残便感がかなり強い。
精神的ストレスや環境の変化で悪化し、リラックスしていると症状は軽い。女性の場合は生理の前になると悪化する。
漢方薬:逍遥散、加味逍遥散、

脾虚肝乗証
腹痛(シクシク痛む、張って痛む、お腹を押さえると楽になる)を伴う下痢または便秘、あるいは下痢と便秘の繰り返し。 腹部の膨満感があり、ガスが出やすい。疲労により悪化する。
漢方薬:桂枝加芍薬湯、小建中湯、桂枝加芍薬大黄湯

脾腎陽虚証
腹痛(お腹に冷感を伴う、温めたり押さえたりすると楽になる)を伴う下痢または便秘、あるいは下痢と便秘の繰り返し。味を感じにくい。顔色が青白い。元気がなく疲れやすい。寒がり、腰や下半身が冷える。足腰が弱い・だるい・痛む。耳鳴りやふらつきがある。冷えや疲労により悪化し、温めたり休息をとったりすると軽くなる。
漢方薬:真武湯+人参湯

脾胃湿熱証
下痢または便秘、あるいは下痢と便秘を繰り返すが、腹痛は伴ったり、伴わなかったりする。便はベトベトしやすく、トイレットペーパーを何回も使わないと拭き取れにくい。水を流しても便器に残りやすい。便やオナラの臭気が強い。胃のもたれ感、吐き気、口中不快感、口臭、腹鳴、腹部膨満感、食欲の低下あるいは亢進。飲酒・辛いものや油濃いものの摂りすぎにより悪化する。
漢方薬:半夏瀉心湯、甘草瀉心湯、生姜瀉心湯

生活習慣としての対処法

ストレスをためずに上手に発散。
夜更かししない
休みの日も朝は普段と同じ時間に起きる
睡眠時間を出来る限りで確保する
便意がなくても毎日同じ時間にトイレに座る
出来るだけ食事の時間を毎日同じにする
海藻類、野菜類、キノコ類、果物など食物繊維を摂る
冷たい食べ物、飲み物を控える
香辛料、アルコール、カフェインなど腸に刺激を与えるものは控える

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