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イライラ(焦燥感)

イライラ(焦燥感)

メンタル疾患と漢方薬

気持ちが落ち着かず、じっとしていられなくなる。ジリジリした感じ。神経がささくれ立って、がまんできなくなる–。そんな精神状態がイライラです。もともと持っている性格的な要素が大きいとはいうものの、やはり人間関係を損なう原因にもなりかねません。なんとかしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

なぜイライラするのか、いまだに分かっていない部分もありますが、脳のしくみが明らかになるにつれて、そのメカニズムが少しずつ解明されてきています。
脳は非常に多くの神経細胞(ニューロン)からできていますが、この神経細胞と神経細胞とを結び、情報を伝えているのが、セロトニンやアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質です。イライラには、神経伝達物質のノルアドレナリンの過剰やセロトニンの不足がかかわっていると言われています。

ノルアドレナリンは集中力を高めたり、記憶や積極性にかかわったりする物質で、神経を興奮させるはたらきがあります。ストレスを感じたときにとくに増え、イライラ、興奮、血圧の上昇といった症状をもたらします。

セロトニンはノルアドレナリンと反対に精神を安定させるように働く物質で、不足すると感情のブレーキが効きにくくなり、攻撃的でイライラしやすくなるとされています。
西洋医学ではイライラを訴える人に対して、まず、何かしら病気が原因で生じているかどうかを診察・検査をします。薬でもイライラが引き起こされることがあるので、服用中の薬についてもチェックします。そこで原因が明らかになった場合は、そちらの対処(治療や薬の変更など)を先に進めます。

病気や薬が原因である可能性が低いときは、うつ病や不安神経症など、神経伝達物質のバランスの乱れによる病気を考慮して、抗うつ薬や抗不安薬などが処方されます。

イライラが生じやすい病気

更年期の症状、PMS(月経前症候群)、甲状腺機能亢進症、不眠症、レストレスレッグ症候群(むずむず脚症候群)など

中医学では

漢方には「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素があり、これらのバランスが崩れることで、体に不調が現れると考えられています。

たとえばイライラは、目には見えない生命エネルギーである「気」の不調、「気滞(きたい)」「気逆(きぎゃく)」などで起こると考えられています。気滞とは気の巡りが滞って、全身にエネルギーが行き渡っていない状態をいいます。イライラのほかに、のどが詰まったり、ものがつかえたりする感じがある、ガスが多い、おなかが張るといった症状が出ます。

気逆は、気が本来の巡り方と逆行している状態をいいます。発作的に頭やおなかが痛くなる、ものごとにビックリしやすい、手足は冷たいけれど顔や頭はのぼせる(冷えのぼせ)、手足に汗をかくといった症状が伴うことがあります。

いずれにしても、気の巡りが根本的な問題なので、気を巡らせるようにしたり、逆行している気を正しい巡り方にしたりする「気剤(理気剤)」という漢方薬が処方されます。
気の巡りのほかにも、血の滞りである「お血」もイライラの一因になっていることがあります。便秘がちで肩こりがある、月経に関連してイライラするといった場合(PMSや月経困難症など)は、お血が関わっていることが多いので、「駆お血剤」というタイプの漢方薬を用いることがあります。

イライラに用いられる漢方薬

抑肝散(よくかんさん)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、帰脾湯(きひとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、女神散(にょしんさん)など

漢方薬は継続して一定の期間飲む方法と、イライラする時に頓服的に飲んでおく方法がとられることがあります。飲むことによる効果だけでなく、漢方薬独特の香りによってイライラが鎮まるという人もいるようです。

イライラ解消法の例

・お風呂にゆっくり入る
・好きな本を読む
・軽い運動をして、汗をかく
・動物と触れ合う
・大きな声を出す(カラオケなどで)
・深呼吸をする
・好きな香りやアロマなどでリラックスする

食養生
三つ葉、春菊などの香りの良い野菜、ニガウリ、きゅうり、柑橘類、ミント、菊花、蓮の実、緑茶など

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