妙泉堂薬局

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花粉症2016

花粉症2016

季節の病気と漢方薬

今年も花粉症の季節が到来、転ばぬ先の準備は大丈夫?

今年もまもなく花粉症の方にはつらい時期が来ようとしています。
今年のスギ・ヒノキ花粉の総飛散量は、東北地方の一部で「やや多い」と予測されている以外は、「例年よりもやや少ない~少ない」と予測されています。ただし、昨年(2015年)は、3月上旬と4月中旬の天候不順の影響で、花粉飛散量が極端に少なかったため症状が軽くてすんでいた方も、今年は要注意と言えます。花粉が飛び出す前に、転ばぬ先の杖、準備万端怠らないことが肝要と思われます。
スギ・ヒノキの花粉飛散量の予測は、前年夏の気象条件と年末のフィールド調査から行われています。2015年夏の気象条件は、7月は上旬~中旬にかけて天候不順で、下旬に高気圧におおわれ気温が上昇しました。8月に入り前半はよい天候でしたが、後半は台風の影響などで曇りや雨の日が続きました。7~8月の気候はスギ花芽の生育にとってやや悪い条件となりました。
気象庁の長期予報(1~3月)では、この冬は赤道付近の海面水温が高くなるエルニーニョ現象が発生して、偏西風により南から暖かい空気が入りやすく、暖かくなると予測されています。このため、スギ花粉の飛散開始は全国的に早くなる見込みと言われています。また、スギ花芽が休眠に入る昨年11月の平均気温が平年より高かったため、休眠の時期がずれ込み、花粉飛散開始は例年よりも遅れるが、飛散開始から直ぐに本格的な飛散に移行すると予測している地域もありました。
花粉症の最大の予防は、当たり前のことですが花粉と接触しないことです。新聞・テレビ・ネット等の花粉情報を参考に、外出の時期を工夫し、マスクやメガネで花粉から鼻や目を守ることが、先ず重要なポイントです。
予防的対策として、花粉症の症状緩和に効果のある漢方薬の服用も有効です。花粉飛散開始前からの玉屏風散(ぎょくへいふうさん)や荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)の予防的服用、花粉飛散の時期には、飛散予報によって仕事場やお出掛け先の花粉状況を予め入手し、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などの抗ヒスタミン効果のある漢方薬を予め飲む工夫もお薦めです。
花粉飛散時期の後半では、鼻の粘膜が度重なる花粉の刺激で過敏になっており粘膜の腫れも加わって、少しの花粉飛散でもひどい鼻づまり症状となってしまいます。この様な時には、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)や葛根湯加辛夷川芎(かっこんとうかせんきゅうしんい)、鼻淵丸(びえんがん)のような処方であれば鼻粘膜の炎症を抑えて腫れをとり、症状を緩和することが出来ます。また、花粉症の症状を発症しにくい体をつくるため、花粉飛散前から花粉シーズンを通して、前述の玉屏風散や荊芥連翹湯をベースに併用することもお薦めします。

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