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うつ病・不眠とセロトニン

うつ病・不眠とセロトニン

メンタル疾患と漢方薬

うつ病・不眠とセロトニン

気候がだんだんと暖かくなると、四月病、五月病と言われるようなうつ病の症状を訴える人が増えてきます。
うつ病になる主な原因は、強いショックやストレス、緊張が心身に掛かり、脳内の神経伝達物質の動きが鈍化することにあると言われています。この神経伝達物質がセロトニンやノルアドレナリンです。 セロトニンはノルアドレナリンやドーパミンと共に、『心の三原色』に例えられるほど、脳内で重要な役割を果たす神経物質です。
心を平常心に保つ上で、重要な役割を果たしているノルアドレナリンやセロトニンの働きが衰えると、うつ病になってしまうのです。
うつ病の治療薬として使用されるSSRIやSNRIという抗うつ剤も、脳内でのセロトニンの濃度を高めるなどの作用を期待された薬物です。うつ病の治療にノルアドレナリンやセロトニンに作用する治療薬が使用されていることからも、神経伝達物質の鈍化とうつ病に密接な関係があることが分かります(セロトニンは脳内で睡眠を誘導するメラトニンに変わるので、うつ症状に不眠を伴いやすくなります)。
日ごろからうつ病の原因となるノルアドレナリンやセロトニンの不足・欠乏を防ぎ、鍛えることが出来れば、ストレスへの耐性が強くなり、うつ病になることを予防できるのではないでしょうか。
そのセロトニンを増やすキーワードは8つ。
1.早寝早起き、2.太陽光、特に朝日を充分に浴びる、3.リズム運動、4.よく噛む、5.グルーミング(人、動物とのスキンシップ)、6.トリプトファン(セロトニンの原料となるアミノ酸)を多く含む食品の摂取、7.腸内環境を整える(セロトニンの原料は腸内細菌が作ると言われています)、8.継続すること、です。
適度な運動、太陽光に浴びる、規則正しい生活(早寝早起き)を送る、などのごく当たり前の事が有効ですが、現代ではこのごく当たり前の生活を送ることが難しいのです。従って、近年うつ病になる人の数が急激に増えているのも、こういったごく当たり前の生活を送ることが出来なくなったことに大きな原因があると言えるでしょう。ちなみに6のセロトニンの原料となるトリプトファンを多く含む食品にはバナナ、豆乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、ひまわりの種、アーモンド、肉類(赤身部分)、赤身魚、納豆、すじこ、たらこ、玄米、そばなどがあります。

うつ病によいとされる漢方薬
①肝気鬱結(かんきうっけつ)タイプ
【症状】憂うつ・情緒不安定・ため息、脇腹のつかえた感じ・脹ったような不快感・痛み、食欲不振・お腹が張る・おならが多い、口が渇く・苦い、生理不順、生理痛、偏頭痛
【漢方薬】逍遥散(しょうようさん)、開気丸(かいきがん)
②気滞痰鬱(きたいたんうつ)タイプ
【症状】胸が重苦しくつかえた感じ、痰が多い、のどの異物感・閉塞感、吐き気、めまい
【処方】半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、温胆湯(うんたんとう)
③心脾両虚(しんひりょうきょ)タイプ
【症状】動悸、不安感、不眠、夢が多く眠りが浅い、物忘れ、疲労感、食欲不振、下痢
【処方】帰脾湯(きひとう)、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
④陰虚火旺(いんきょかおう)タイプ
【症状】めまい・耳鳴り、ほてり・のぼせ・寝汗、動悸、不安感、腰痛、生理不順
【処方】天王補心丹(てんのうほしんたん)、黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)
⑤中気下陥(ちゅうきげかん)タイプ
【症状】やる気が出ない、食欲不振、力が出ない、疲れやすい、頭がボーっとする
【処方】補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
これらの漢方薬にトリプトファンを含むサプリメントや、胃腸の消化を助ける酵素などを併用すると更に効果が良くなります。

なかなか良くならないうつや不眠も、体質と病状に合わせた漢方薬で本当に楽になります。また温灸法も指導させていただきます。うつや不眠でお悩みの方、しっかりとした体質チェックと選薬の出来る当店にご相談ください。

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